阪神に今も語り継がれている「事件」

野球の事件

1985年10月16日、プロ野球阪神タイガースのセントラル・リーグ優勝が決まった際、あまりの嬉しさに暴徒化したファン達が、現大阪市中央区道頓堀にあったケンタッキーフライドチキン道頓堀店の店頭に飾ってあったカーネル・サンダースの像を、当時不動の3番バッターであったランディ・バース選手に見立てて、胴上げした末に、こともあろうに道頓堀川に投げ込むという事件が発生しました。

この事件の翌年、連覇を狙ったタイガースは敢え無く失墜して優勝を逃すと、以降17年連続で優勝を逃しているだけでなく、特に1987年から2001年は「暗黒時代」と呼ばれ、この15年中10回も最下位を記録しています。あの名将野村克也監督でさえ、タイガースを勝たせることはできず、同一監督で3年連続最下位という不名誉なプロ野球記録を打ち立ててしまったのです。

この急激な弱体化ぶりに、ファンの間ではその原因が、道頓堀川に沈められたカーネル・サンダースの呪いではないかと噂され、カーネル・サンダース像が戻ってくるまで、優勝はないとまで言われていました。その後、2003年に18年ぶりのリーグ優勝を果たし、ようやく強いタイガースが見られるようになったのですが、一番の事件は、このカーネル・サンダース像が2009年、23年ぶりに発見されたことです。

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